NYから帰る際のJFK空港で、時間があったのでの免税店を覗いていたのだけど、
そこのレジで、アジア系の女性店員が働いていた。
客にはテキパキ英語で応対してるんだけど、よく聞いていたら日本人観光客
相手には日本語で対応していたので、あー同じ日本人なのに、彼女は英語
しゃべれていいなー、すごいなーなんて思っていた。
NY旅行を通して、あたしは相当な英語コンプレックスを感じていたから。


そんな時、アジア系の男性客がレジに並び、彼とその女性店員はしばらく
英語で支払いのやり取りをしていたのだけど、男性が最後に
カムサハムニダ(ありがとう)」
と言った。
つまり、彼はお隣の韓国の方だった模様。
すると、その女性店員は自信ありげに
「Oh, are you Chinese?(あら、あなた中国人ですか?)」
との発言。


おおおおいおいおい、違うだろ、今のは明らかに韓国語だろ!
カムサハムニダは「ありがとう」だろ!と周りの日本人・韓国人観光客らしき
数人は、明らかにツッコミ入れる感じの表情で女性店員を一瞥。
男性客が
「No,no, Korean.(いえいえ、韓国人ですよ)」
というと、
「Really? I'm Japanese.(本当?私は日本人なんですよ)」
と。
対して悪びれる様子もなく、笑顔。


おおおおいおいおい。Really?じゃねーよ、そのくらい知っとけよ。
確かにあんた英語はペラペラかもしれないけれど、一国の、しかも母国の
隣国のちょっとした挨拶の言葉も知らないなんて!
世界有数の大都市の国際空港で世界中の観光客相手に働く人間だろうがよ。
何が国際化だ、グローバル(TPS)コミュニケーションだ、と一気に憤りを
感じた出来事でした。


英語が喋れればいいってもんじゃないです。
それは分かっていることなんだけど、やっぱりあたし達日本人はついつい
国際交流=英語みたいなところがあって(実際あたしにもあると思う)、
何はなくとも、まず英語の勉強、そこから始める。
それ自体は間違った選択でないと思うんだけど、とかく自国近辺を後回しに
しがち。
まあ、欧米よりもまずアジアよねって提案をしてる訳ではないんだけど。



「アジアの玄関口」なんて言ってる福岡も、毎年9月に「アジアマンス」
なるものやってるけど、ここ数年のマンネリは否めないし、その期間だけ
とりあえずアジアとの交流やってますよ、みたいなアピールをしときゃ、
福岡県としても他県に差を付けるイメージアップにつながるからいっか、
みたいな打算的な部分が、正直見え隠れしたりしなかったりしたり。
そもそも「アジアマンスの一環として・・」なんて特別な名目を設けなきゃ
アジア各国との交流を図れないのに、アジアの玄関口を名乗るなんて、
ちょっと恥ずかしいですね。


って、あたしは何かやってるかな。
やーばい、何にもやってない。
これじゃあ、あたしも免税店の女性店員と一緒だ。
彼女はたまたま韓国語に弱かったかもしれないが、例えばあたしが誰かから
タガログ語で「こんにちは」言われても、「韓国からいらしたの?」とか
聞いてしまう可能性は大なわけだ。
まず、中途半端に投げ出してた日本史と中国語を再開するところから始めよう。
時間ならあるぞー。