福岡市美術館の「やなぎみわ展」を見に行った。
「エレベーターガール」というシリーズの作品が有名な、美術家。


しかも今日はやなぎみわ本人が自身の作品解説をしに来場するということで
聴講しようと張り切って出向いたのだが、直前になってプレゼン用の
パワーブックの調子が悪くなったらしく、何度やってもファイルが開かない
ということで、急遽予定を変更し、美術家やなぎみわVS市美学芸員山口さんの
対談ということになり、とても眠い時間を過ごした。


でも、その話し振りなどから察するに、彼女はあたしの嫌いなタイプの
いわゆる「わかる奴だけわかれば良い」とか、「私、所詮一般人とは違って
変わってるから」を美学とするタイプじゃなくて、普通の考えを持った
普通の女性で、何となくほっとした。


「芸術」という一般人にはやや敷居が高く、うかつに手を出せない分野に
柔らかく門戸を開いてくれるタイプの人で、その作品が生まれるに至った
経緯とかの説明もわかり易いし、こっちの「あんまし芸術わからんし」
という引け目みたいのも拭い去ってくれるタイプ。
こういう人種で、なおかつ面白い作品を作り続ける人がもっと増えれば、
美術に限らず文学や音楽ももっと楽しくなると思う。
ちなみに彼女の「my grandmothers」というシリーズがとても好きだ。