最近よく聞くが、どうも気になってすっきりしない言い回し、
「〜(慣用句orことわざなど)じゃないですけど、・・・」。


例1)
A:あなたが成功した理由は?
B:そうですねぇ、急がば回れじゃないですけど、じっくりゆっくり
基礎から学んだことですかね。


例2)
A:今までどのような思いで過ごして来られましたか?
B:一日千秋じゃないですが、首を長くしてこの日を待ち望んでいました。


など。


どの場合でも「〜じゃないですが、・・・」の・・・部分に当たる文章は大抵、
〜部分のことわざ等の意味にジャストマッチしているのに、わざわざ
「じゃない」と否定し、全く同じ内容を違う言葉で言い直している。
いやいや、「じゃない」くないじゃん、正にそれじゃん、て言いたくなる場合が
殆どなの。
二度手間ではないの?文章が長くなるだけではないの?


色々考えたあげく、勝手な解釈をさせてもらえば、そういう言い回しの
裏には、話し手に「〜部分の言葉はこの聞き手にはちょっと難しかったかな?
私が解りやすく説明してあげようではないか」なんて思惑がある気がして
ならない。
しかもまた勝手な分析をさせてもらうと、ちょっと人より頭の良い40代
くらいの人がこの言い回しを多用する傾向にあると思う。
あたしちょっとアタマいいんだけどサ、て匂いがする。


まあ、語彙不足のあたしの勝手なひがみですがね。