CATVの音楽番組を見てたら、よく知らないバンドの番組があってて、そのゲストが
有名な音楽編集者だったのだけど、その編集者が
「最近の君らの音楽聴いてて思うのはぁ〜、あれでしょ、なんか世界を信じ始めてるでしょ?」
と発言していた。


なんすかそれ。
さ、寒い!寒すぎる!
「世界を信じ始めてる」?何じゃそりゃ。
全く意味が分からない。
そのバンドが、別に私からしたら特徴も面白みも感じ取れない、普通のバンドだっただけに、
こういう編集者とかやってる人って、そんな表現を平気で使うことに慣れてるのかなーと、
寒いと感じる反面、妙に感心した。

そんな表現が許されるのは、文章の世界の中だけだと思っていたから(それでも十分恥ずかしいけど)、
それをよくもまあ口に出せるもんだなあと。
そして、それを聞いて「そうそう、やっぱ分かってるよなぁ、この人」とか思ってしまう
信者もいるんだろうなーと思うと、ちょっと不気味。


その人は更に番組の中で、
「J-POPとかいう、訳分かんない名前で呼ばれてる商業音楽とかさぁ〜、駄目じゃん?」
みたいなことも言っていたんだけど、私は彼の発言からも十分商業的なにおいを感じたなー。
うまく言えないけど、「アングラな俺達、不器用な俺達、反体制な俺達」を前面に押し出して、
自我の芽生え始めた、大人になりたくない若者の心をうまく掴んで巧みに利用して、
儲けてやろう、て感じ。